Black Board 解説

黎溟 氷月 聡明 露利


君への涙はあの日と同じ
 (君=姉。唯一の肉親だった消えた「あの日」と雨も悲しい思いも同じ)
苦しい思いはいつもと同じ
 (黎溟が抱えてる問題。黎溟自身が見て見ぬ振りをしてる笑顔の下にあるもの)
愛しい気持ちは昨日と同じ
 (自分なんかを愛してくれるキールくんへの想いと仲間への想い)
揺るがぬ想いは明日も同じ
 (弟や仲間、大切な人を護るという揺るがない想い)


()誰もが意識の可視化をするが
僕に見えるのは二色じゃないか
 (過去の家を出る前の聡明。父親の人形として扱われる日々に対しての皮肉、かな)
人の数だけ色があるのなら
()僕の目は既に異常じゃないか
 (黎溟と露利は同類。二人は自分が汚れているものだと思ってるから他の人達と違って自分達は異常なんだ、と思ってる)
 

見えてるものを犠牲にして
 (そのまま。今いる大切な人達を、何より自分を緩やかな自傷行為で犠牲にしている)
見えないものに手を伸ばして
 (四年前までずっと自分を支えてくれた姉の見えない背中にずっと手を伸ばしている)
混ざり合うことは出来なくて
 (キールくんや聡明と同じように清く真っ直ぐに生きれない、自分が汚れているものだと思ってるから)
(全員)描いては消しての繰り返し
 (全員それぞれ今までに心の中で理想を描いて、でもそんなもの叶いっこないと消して、を繰り返してた)

(全員)黒い黒い板を真っ白に塗潰して
()僕はそこに自分を描いてみたいんだ
 (聡明は家から逃げている現状の「黒い板」を白く塗り潰して家に、父親に立ち向かう理想を描きたい。
 露利は「黒い板」と呼べる過去の罪を白く塗り潰す=乗り越えて大切な人にごめんなさいを言いたいという理想を描きたい)

(全員)頬に触れた君の冷たい指の痕が
()いつまで経っても消えてくれないよ
 (氷月も黎溟も君=姉 (歌硝さん)。いつまで経っても歌硝さんを忘れられない)

()君の目を深く見つめる度に
僕の躰に線が増えていく
 (君=シェルツくん。線が増えていく、は線=シェルツくんとの思い出。姉がいなくなって気丈に振る舞ってるけど本心ではあんまりそんな事ないけど、それを増えていくシェルツくんとの思い出が埋めてくれている)
()僕の手が君と触れ合う度に
君の躰がまた擦り切れてく
 (君=キールくん。キールくんを眩しい存在だと思ってるので、自分なんかと触れ合う度に何処かキールくんを汚していってしまっている気がする露利)

君が少しずつ消えて灰になる
僕はそれを見て何故か晒うの

 (君=歌硝さん。今までの四年間の思い出や愛里沙ちゃんの存在によって少しずつ自分の中の歌硝さんへの依存が消えていく感覚がする黎溟。
 笑ったのは消えていってる今の現状も悪くないと思ってる気持ちと、未だに歌硝さんに依存している自分への嘲笑)


(全員)白い白い部屋を真っ黒に塗りつぶして
()僕はそこで自分を変えてみたいんだ
 (黒に塗りつぶす=自分の過去、目を背け続けていたものと向き合って、それを乗り越えて今の曖昧な自分を変えて先に進みたい)
(全員)今の僕にはまだ君しか見えなくても
()いつか君を抱きしめてみたいから
 (君=兄弟それぞれの恋人。家の事も、自分自身の事もなあなあな自分ではまだ見ているだけしか出来ないけど、いつか向き合って何とかして、改めて本当の意味で愛したいから、の意味)

見えてるものを犠牲にして
 (露利の過去から今までの時間、その全てを自分の罪から逃げるために目を背けるために犠牲にしてきた)
見えないものに手を伸ばして
 (家に、父親に立ち向かう理想に手を伸ばす。見えなくても、到底叶わない事でも、大切な人達がいるからやっぱり叶えたい)
混ざり合うことが出来るなら
 (こんな自分でも誰かと、大切な人と一緒に生きれるなら、同じ場所に立てるなら)
(全員)描くのも消すのも終わりにしよう
 (描いた理想を描いては消す、を繰り返すのを終わりにしよう。前に進もうっていう決意)


(全員)黒い黒い僕を真っ白に塗潰して
()君と同じ色に染まってみたいんだ
 (黒い自分でも愛里沙ちゃんやキールくんと同じ場所に立ちたい、同じ色でいたい、の意味)
(全員)白い白い君を真っ黒に塗潰して
 これで僕らは一つになれるかな?
 (全員が全員恋人に対して。一歩踏み出せて、変われたなら、自分も君 (恋人) と一緒に生きれるかな、一緒にいれるかな、と)


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