「わりー椿、お茶入れてくんない?」

 平常であれば、ミモリンこと丹生美森が紅茶や緑茶を淹れてくれるのだが、あいにくと丹生はまだ生徒会室に来ていなかった。

「分かりました」

 茶棚もカップもソーサーも、これらはすべて丹生家から持ってきてくれたものだ。すでに会長用となっているカップの値段を聞いたことがあるが、校内にあまりそういう高価なものを持ってくるのはよした方がいいのではないかと思ったほどだった。






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