長年、清く正しいお付き合いをしてきたからか、椿は仲良く隣同士に並べられた布団を見て戸惑った。視線はオレの顔とふたつの布団を行ったり来たり。やがてかいちょ…安形さん、とおそるおそるといったようすで名前を呼んだ。
 オレは何食わぬ顔をして、ん?と答えると、椿はがっくりとうなだれた。
 ついにこの日が…と小さく唸った。知識だけは嫌というほど教え込んであるのだから。



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