柔らかい毛がつややかに陽光を反射する。手を置いてみれば、意外にしっかりしている背中はあたたかい。太ももの上の小さなからだは呼吸のたびにゆるやかに上下する。

「本当にかわいいな、おまえ。でもそろそろ退いてくれたらうれしいんだけど…」

 我関せずといった様子であくびをしたものだから、のどを撫でてやると一言、にゃあ、と鳴いた。



110416

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