(!)先天的にょた/椿ちゃんが巨乳





 書類が片づかない。残りは安形のはんこがもらえればいいし、ミチルたちにははんこだけのために長時間いてもらうのも悪いと言って帰らせた。

「なぁ椿」
「なんですか」
「終わんねぇんだけど」
「日ごろから少しずつやっておかないからじゃないですか」
「オレじゃなくてもいいやつばっかじゃねーか」
「そんなことないです。どれも大切なことです」
「ん、これ健康面についてか…よし、身体測定やるか」
「なんでそうなるんですか!」
「大切だろ。とりあえず胸囲はかるか、腕上げろ」
「胸囲を測るんですか!」
「ガンとかあったら困るだろ、副会長」
「え…わかるんですか、胸囲なんかで」
「わかるんじゃねーの」

 しばらくして言いくるめられた椿はそろそろと腕を上げると、腕組みを解かれた胸が揺れた。
 安形は、オレがこの光景を何度夢に見たことか。胸囲なんかで癌がわかるはずがない。それを信じてしまう椿は、意外に馬鹿なのかもしれない、と思った。必要とは思えないメジャーの用意があったことに感謝しつつ、腕を背中にまわす。距離が近づいたことによって、当たり前なのだが胸との距離も近くなる。発育いいな、こいつ、などと考えながらもメジャーを胸に沿わす。
 あ、ここ乳首か?というか、見るたび成長してる気がする。
 ぎゅう、メジャーの両端を強く交差させる。メジャーが胸に柔らかく食い込む。ひゃ、なにして、と小さく悲鳴をあげる椿をお構いなしに、ぐいぐいと食い込ませる。

「前のサイズ。んでこれがそのまた前の前の前のサイズ」
「なにしてるんですかっ、なんでそんな前のまで覚えてるんですかっ!!」

 だいたい、と椿の頬は徐々に赤くなる。

「だいたい、会長なら…いくら揉まれても…っ大丈夫です、から」
だからもう少し待ってください…ね…?

 顔だけでなく耳まで紅潮させた椿は言うと鞄を引っ付かんで帰ってしまった。ひとり残された安形は書類を横目に、あんな顔はずるい、と夕陽でますます赤い顔でつぶやいた。



110211
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