逆襲3 | ナノ

逆襲3












「俺のことを好きだって言ったじゃねぇか」
「お前が言えって言ったんだろうが!」


 ふ、と男は笑った。それはいつものかんに障るようなものではなく、ただ優しいだけの笑みだった。


「お前は命令されたとしても、思っていないことは口にしないだろう」
「!」


 なんでこう、いつもこいつは一番痛いところを突いてくるんだ!俺よりも俺のことを知っているこいつ。こいつよりもこいつのことを知っている俺。どっちが有利に立てるだろうか。
 俺は抵抗を止めて、喉仏に噛みついた。一瞬息をつめて体を堅くした男にゆるゆると口角を上げる。こいつが一番煽られる、滅多にしない淫猥な笑み。


「愛してる、慎司」


 そう言い捨て、憎く愛しい男の唇に噛みついた。


***


風紀委員長×会長
実は初めて書いたカプ。襲い受けて良いよね。ということで書いてみました。
ツンデレand喧嘩っぷる。



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