BLUE SKY2 | ナノ

BLUE SKY












 今日はとても天気がいい。青い空に白い雲(そういえば隊員の子が快晴よりも雲のある時の方が紫外線が強いって言ってた。日焼け止め常備って…女子か)、柔らかい風が心地いい。これはもう外でご飯を食べるしかないだろう。
 僕は自作のお弁当を持って中庭に出た。木陰に座ってお弁当を広げる。水筒の蓋を開けてコップに紅茶を注いだら準備OK。ちなみに紅茶は同室者に淹れてもらっている。プロ顔負けに美味しいんだよ。


「あーるーこー、あーるーこー、私は元気ー♪」


 ふんふん鼻歌を歌いつつ咀嚼する。歌い終わると同時に弁当箱が空になった。早食い?男なんてそんなもんでしょ。
 後片付けをして不意に上を見ると、木の枝に鳥がとまっていた。


「可愛いね」


 目を細めれば、答えるように一声鳴いて飛び去った。ちょっと残念。葉と葉の隙間から見える空を仰ぐ。


「Some day,does the sky which was tired with looking down lose a blie color?」


 思いついた言葉をメロディーに乗せて口ずさむ。そのまま適当に歌っていると上から声が降ってきた。


「―――なぁ」


 誰もいないと思っていた僕は驚いてキョロキョロと辺りを見渡す。一体どこから?すると二階の校舎の窓から顔を出す美形を見つけた。既に見開かれた目をもっと見開く。
 何で会長が!?声を上げそうになるのを寸前で堪える。多分、向こうからは見えていないのだろう。



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