俺は俺のモンだけど1 再びどうも、斉藤薺です。皆様お元気ですか?俺は元気です。 …と言いたいところだが、元気じゃなかったりする。いや、別に体調が悪いわけではない。ただ腰が痛いだけで(爆)。ついでに帝に抱き枕にされているせいで動けない。帝はズボン履いているけれど俺は真っ裸。 情事後?えぇソウデストモ。寒くはない。帝が俺を抱き込んでくれているおかげで。人肌って安心する……。 …………ハッ!!やべ、二度寝するとこだった。とにかく帝を起こそう。コイツが起きなきゃ俺ホールドされてるし腰痛くて動けないし。 コイツ絶倫なんだよな…。何度ヤれば気が済むんだよ。俺が泣いても喚いても素知らぬフリで結局気絶しちまったし。 「…帝、朝」 ペチペチと帝の頬を叩く。そうすれば、持ち上がる瞼の下から綺麗な瞳が覗く。 「……はよ」 「おはよ」 うーん、掠れた声がセクシー。フェロモンが半端ない。腰砕けそう…あ、もう砕けて動けないんだっけ。なんかイラッとしたので睨んでみる。 「お前は加減というものを学べ」 帝は数回瞬いた。キョトンとしててなんか可愛い。 「…薺相手に加減出来るわけないだろう」 「なんつー殺し文句…」 「それだけ本気だってことだ」 「ん、」 触れるだけの口付けを受け止める。 …あま。なに、この甘い空気。俺甘いの苦手だから胸焼けしそうなんだけど。…でもまあそれほど嫌いじゃなかったりもするけど。帝限定で。 「…薺、愛してる」 「知ってる」 これでもかというほどに。俺がヤキモチを妬かないくらいに愛されてることくらい。寧ろ帝の方がヤキモチ妬きだし。 「薺は?」 「…知ってる癖に」 「薺の口から聞きたい」 普段なら、いつもなら絶対に言わない。……けど。たまには言ってやってもいいかなって。たまには雰囲気に流されてやってもいいかなって。 帝の頭を抱き寄せて、耳元で囁く。自分に出来る精一杯甘えた声音で。 ―――俺も、愛してる。 ←|戻|→ . |