俺は俺のモンだっつーの | ナノ

俺は俺のモンだっつーの1












 どうも、斉藤薺(さいとうなずな)です。ナズナって知ってる?ま、ペンペン草とも言われてるけど。むしろ雑草?雑草ですけど?春の七草の一つでもあるんだって。あと、なんか音とか鳴らして遊んだりもしたよね。
 そうそう、あの「ナズナ」。さぁ問題でーす。ナズナの花言葉はなんでしょー?正解は「あなたに私のすべてを捧げます」でしたぁ。アハハ、この名前を付けた親をちょっと殺ってきてイイかな?え、ダメ?なんでさ。
 だって酷いと思わない?俺の全部を捧げる?ははっ、笑わせんなっつーの。むしろ俺に捧げやがれ馬鹿野郎。…なぁんて、薺の軽ぅい冗談でしたー(棒読み)。ま、それは冗談半分(半分は本気ですけど、なにか?)として、とにかくこの状況を打破しなくては。


「なーずなっ!一緒に生徒会室行こうぜー」
「………」


 ガシリと強く腕を掴まれる。うん、ははっ。そうさ王道野郎の仕業だコンチクショー。このクソ馬鹿力が。テメェのせいで痣だらけだっつーの。
 気づいてねぇの?気づいててやってたらそれこそ殺してやるけどな。アハハ、優しく殺してやるよ。今睨んでくる顔だけ良しの美形どもに免じて、な。


「なずなぁ、早く行こうぜーっ」
「お前だけで行きやがれむしろお前は逝け、否、そこの美形どもも連れて逝ってこい事後処理は俺が懇切丁寧にやっておいてやるよテメェはマジで消えろっつーの、てか俺に触るんじゃねぇ痣つくだろうがいやもう付いてるがなハッ、死ねよクソカスお前がいると空気が悪いし俺テメェと同じ空気吸いたくないし?俺が大人しくしている内に消えやがれ俺直々に殺してほしくなかったらな」
「…な、ずな?」
「俺の名前を気安く呼ぶんじゃねぇよテメェまじでキメェ、俺の名前はテメェみてぇなボンクラに呼ばせるようなやっすい名前じゃねぇんだよ、だから消えろ目の前から今すぐに消えろ、んで俺の前にもう二度と現れんじゃねぇクソガキ」
「な、何だよ!!恥ずかしいんだな?照れるなよっ」
「ハァ?照れてるように誰が見えるんだよ見えるとしたらテメェの目ん玉は穴だらけだな、そうか穴だらけならいらねぇよな、じゃあ俺が抉りとってやるよ」


 俺がニッコリと笑めばクソガキはようやく尻込みしやがった。ハッ、そこの美形どもに庇われなきゃ生きれないようなクソなんぞ世の中のゴミ以下だな。


「なっんだよ、なずな!友達にそんなこと言うなんて失礼だぞっ謝れ!!」
「謝れ、だぁ?俺がテメェに謝れるのは良しとして何故俺がテメェに謝んなきゃいけねぇわけお前本気で頭大丈夫?病院提供してやろうか精神科かもしくは脳外科か、俺が解剖してやろうかァ?戻せる自信はねぇがな、だがそれも楽しそうだし人生経験って言うしな、ハハッ楽しみだなァ…?」
「っ!!」


 ザァ、と一気に青褪めたクソガキを一瞥する。



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