天然王子の平和な日常2 「それに村西って」 「いつも副会長のこと」 「「ニヤニヤして見てるんだよねぇ」」 ご丁寧にハモった言葉の内容に会長と会計が一気に青ざめた。 「…風紀、要、注意人物…」 ポツリ、と零した書記の言葉に会長は思わず持っていたペンを折ってしまった。ダダ漏れのインクに汚れた手を気にすることもなく、素早い動作でケータイを取り出しどこかにかけ始める。会計もまた慌てて生徒会室を出て風紀室に向かった。頭上にクエスチョンマークを浮かべている副会長の身体をペタペタと触る書記。 「さわ、られた…?」 「え?いいえ、触られてはいませんが」 身体チェックを受けているのを横目に双子庶務もケータイをいじりだした。 「「送信☆」」 「何を誰に送ったんです?」 「「副会長の隊長さんに」」 「副会長が」 「村西に」 「「セクハラされた模様!」」 「って送ったのー」 「のー」 「…セクハラなんてされてませんよ?」 「され、て、る」 どちらかと言えば今されているような、と思いつつ書記の身体チェックが終わるのを大人しく待つ副会長。今日もまた純真な副会長を守るべく、生徒会は慌ただしく走り回るのだった。 隊長(村西…シめる)ミシッ 会計(ふくかいちょーの透き通った目を濁しちゃダメなのぉ) 会長(理事長、村西という生徒についてなんですが、副会長に(略)) 書記(セクハラ、ダメ…絶対) 双子((副会長って無菌室で育ったのかなぁ)) 副会長(結局セフレって何だったんでしょう?) ―――今日も学園は平和です――― end 二周年ということで、リハビリがてらに書いてみました。凄く楽しかったです。BL要素どこに行ったとか気にしないでいただけたら(笑) ←|戻|→ . |