2011 クリスマス5 「良い値段するな…」 しかしまぁ、ブランドというからにはそれなりに値段は張る。値札を見て目を丸くする雅を見ながら息吹は考え込んだ。 「あれを貰おう」 数秒考えた後、店員を呼び目当ての物を指差す。雅とは違い息吹は直感で即決するタイプのようだ。さっさと会計を済まし雅のもとへと向かった。 「Merry Christmas」 「え?」 肩を叩かれ振り向いた彼の無防備な首に丁寧にマフラーを巻いていく。雅は未だに状況が把握出来ていないようで、巻き終えても息吹を見上げて目を瞬いている。 「クリスマスプレゼント」 「え、あっ?」 わたわたと漸く雅は自分の首もとに触れる。質の良いと分かる柔らかい感触にマフラー、と呟いた。 「マフラー返しっていうのも面白いだろう」 「でも」 貰えない、と言おうとした雅の唇に息吹は人差し指を当てる。雅に関しては先手必勝、強引なのが効果的であると知っているからこその行為である。案の定黙った雅に口角を上げた。 「…ありがとう、ございます」 真正面から壮絶な色気を含んだ笑みを直視してしまった雅は目を泳がせながら小さく礼を述べた。無意識の内に息吹のスーツの裾を握っている白く細い指を見て更に笑みを深くする。 「飯食べていくか」 「…はい」 頬を赤くしながらも「割り勘ですからね」と念押しする雅に息吹は喉の奥で笑いながら頷いたのだった。 end もふもふ日和から息吹×雅 でした。予想外に甘々になりました。自分でも書いていてびっくりです(笑)息吹が少々イメージと違うような…いえ、気のせいにしておきます!初期設定だとあんまり喋らないんだけどな。勝手に息吹が動くんだから仕方無い。割と文章構成は雑いです。気付いたら一週間前だったので急いで書き上げました。なので多少のボロは気にしないでいただけたら嬉しいです。 皆様はクリスマスは誰と過ごす予定でしょうか。私は相変わらず家族ですw では HAPPY MERRY CHRISTMAS! (良いクリスマスを) ←|戻|→ . |