受けの魅力 太一 | ナノ

受けの魅力 木村太一の場合












「りょおの手?

出会いは入学式の日だよぉ。

今でも覚えてる、ってゆーか忘れられないんだけど。

この学園って外部生少ないからさぁ、興味があってりょーを観察してたんだけどあの手を見た瞬間平凡だとかそうゆーのって全部どうでもよくなっちゃった!

だってあの手!

俺の理想なんだもん。

色白いし肌のきめ細かいし。

そんで何よりも指のつき方がいいんだよー。

あの可愛い丸爪もそうだし。

女の子みたいな、でも女の子の手でもないしなんてゆーかぁ中性的な手?

あんまり血脈とか見えないし浮き出ないし、ペンダコも喧嘩ダコも無いしねー。

まありょおは見るからに喧嘩出来なさそうだけどぉ。

頼み込んでハンドクリームで保湿やってもらってるんだー。

本人は恥ずかしいらしくて言ってないみたいだけどカミングアウトしちゃった。

別にいーよねっ。

あと、爪の手入れもしてもらってるんだぁ。

やっぱり爪切りで切るより削った方がキレーだしね!

で、最近の悩みはぁ、りょおの魅力に気付き始めてライバルが増えたこと。

…チッ」




結論。
チャラ男がチャラ男じゃなくなるのは良に関してのみ。



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