変態にはついていけない2 | ナノ

変態にはついていけない2












「そして委員長、地味にキスしてこないでクダサイ」
「坂井って今シャンプー何使ってるの?」
「話を聞いてほしい。…スーパーで安売りしてたやつだけど」


 質問に律儀に答えてしまう俺。性格だから仕方が無い。簡単に無視出来るようなイイ性格してないんだよ。


「あ、やっぱり?ちょっと髪が痛んでる」
「マジか」
「ちゃんとしたの使って。俺的にはエッ○ンシャルがお勧め」
「とか言いながら手渡されたコレどうするよ」
「持って帰ってちゃんと使ってね?」


 何で男である俺がそんなことに気を使わないといけないんだ。別にどうでもいいじゃん。本音を言えば面倒くs


「使わないなら俺が直々に洗ってあげるけど」
「有難く使わせていただきます!」


 手の動きが怖いリアルで怖い。しかも目がキラキラしてる。多分本当に来るつもりだ。


「えー」
「残念そうにしないで」
「…あれ、兄貴」
「…ぇ」


 ギギギ…と錆びたロボットみたいに首を動かせば。…バックに花が飛んでらっしゃる。


「…副会長」
「こんなところで会えるなんて運命を感じるね、良くん」
「俺は感じたくないんですけど」


 あの、目元にキスしてくるの止めてほしいです。恍惚としないでください。ちょ、待っ!


「ひゃっ!」
「眼球欲しいな」


 舐められました、怖い。発言が怖い。


「ちょ、委員長この人どうにかして!」
「んー、無理かな」
「何で笑顔!?…やっ!」
「美味しい」


 美味しくないよ。多分だけどしょっぱいよね!?



||

.