不眠症(解決策) | ナノ

不眠症(解決策)












「おい、起きろ」

「…んだよ」

「お前書記んとこの親衛隊だろ?」

「ソーデスケド」

「…顔は良いんだから一人でいると危ない。寝るなんて無防備すぎる」

「別に僕の勝手だろ」

「迷惑だ。強姦で駆り出されるのはごめんだからな」

「風紀か」

「ああ。だから見逃す訳にはいかねぇ」

「…ねむい」

「ここで寝るなよ!?さっき言ったじゃねぇか!」

「………」

「寝るなっつーの」ベシッ

「チッ。めんどい」

「外で寝るな。寮で寝ろ」

「…寝れない」

「あ?」

「寝れないっつってんの」

「何で」

「人の気配苦手だから」

「でも俺が起こすまで起きなかったじゃねぇか」

「………」じっ

「…何」

「気配消すの得意?」

「あー?まぁ風紀やってんだから一応は」

「………」

「何だよ」

「僕さ、不眠症なんだ」

「?ああ」

「で、お前の気配には気付かなかった」

「まぁそうだな(嫌な予感がヒシヒシとすんだけど)」

「という訳で僕と一緒に寝てくれない?」

「どういう訳だ!」

「人肌って安心するって言うじゃん」

「…まあ」




←||

.