監禁(愛) 「なぁ、お前何がしたい訳?」 「何が?」 「何で俺お前の部屋のベッドの上で手錠かけられてんの。ご丁寧にベッドの脚に繋げて」 「かけたかったから?」 「聞くなよ。つーかこれ監禁じゃねぇか」 「うん」 「自覚はあるのか?」 「あるよ」 「じゃあ何故俺を監禁するんだ?」 「監禁したいから」 「その監禁したい理由は?」 「君を愛してるから」 「具体的に」 「…君が見るのは僕だけでいい。君の世界には僕だけでいい。その他は何もいらない」 「ふぅん」 「愛してるって言ってるのに、動揺さえしてくれないの?」 「何となく分かってたから」 「僕の気持ちに?」 「俺が友達と話してた時殺意溢れてたし」 「うん。だって殺したいと思ったし」 「ああ、そんな目してた」 「俺以外と話してる姿を見ると、ドロドロしたものが這い上がってくるんだ」 「そうか」 「うん。苦しいけどでもそれもいいかなって」 「何故?」 「君を愛してる証だから。でも、でもね、そろそろ限界」 「何の?」 ←|戻|→ . |