気持ちは(変わらない) | ナノ

気持ちは(変わらない)












「稔、お早う」

「………」

「なに、調子でも悪いのか?」

「…お前な、昨日あんなこと言ったくせに何でそんな普通なんだよ」

「あー?急に態度変えてもお前困るじゃん」

「…そうだけど」

「それに、俺はもう何年もこのスタイルだから慣れてんの。迫ってほしいなら喜んで迫るけど。どうする?」ニヤリ

「やめてくれ」

「即答かよー」

「当たり前だろ」

「ん、まあ。確かに俺はお前のこと好きだけど、困らせたいわけじゃねぇから」

「…充分困ってんだけど」

「弱ってるとこに付け込まなきゃいつ付け込むんだよ」

「丈大…お前なぁ」

「これからは正々堂々アタック出来るわけだし、アイツにも感謝だな。癪だけど」

「………」

「稔?」

「何で俺、先生のこと好きになっちゃったんだろ」

「…好きだから好きなんだろ」

「意味わかんね」

「何が好き、だなんて後付けでしかねぇんだよ。好きになるのに理由なんかいらない」

「………」



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