返り討ち | ナノ

返り討ち












「俺と付き合え。返事は"はい"か"YES"しか認めねぇ」

「間に合ってるのでお断りします。てゆーか何ですかその上から目線。喧嘩売ってるんですか?高値で買って差し上げますよ。こう見えて私ボクシングしてるんです。スピード勝負では自信がありますから。てかまず最初にあんた誰?私の貴重な放課後をくだらないことで潰してくれやがって。罰ゲームってのは目に見えてんだよ、そこの後ろの叢に隠れてる不良共後で覚えておけ。中華鍋で頭かち割ってやんよ。あーだる」

「………」

「…何も無いんだったらもう行きますけど」

「………」ガシッ

「腕、離してくれません?てか痛ぇんだよ」

「わ、悪ぃ」バッ

「で、何?」

「好きなんだ、俺と付き合ってくれ」

「罰ゲームだってことは既に判明しているので却下」

「罰ゲームじゃない!」

「えー…じゃあ本気で私のこと好きだなんておっしゃるんですか?後ろにいる野郎共は」

「勝手に付いてきただけだ」

「さっきの偉そうな物言いは?」

「…どう言えば良いか分からなかったから人に聞いた」

「その聞いたやつは後で熱した油かけてやるから覚悟しとけ」

「ええ!?そんなあっムグ」←草の影にいる不良A

「で、あんたもあんたですよ。人に聞くような事じゃないでしょう」

「…悪かった」

「返事だけど、私あんたのこと全く知らないですし。とりあえず友達からなら良いですよ」

「本当か!?」

「それはそれとして、今から実家の手伝いしなきゃいけないので行きます」

「も、もう行くのか…?」

「…途中まで一緒に帰りますか?」

「いいのかっ!」

「ほら、行くんでしたら早く行きますよ」

「ああ」


end?


不良さん(偉い)×毒舌少女
女の子の実家は中華料理屋で、上に二人妹溺愛の兄がいたり
凶暴なのは兄のせいです



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