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「隊長も流石ですね」


 天乃は森が打った文章の誤字・脱字がないかの確認や訂正と、より見やすいように細かな作業をひたすらに続けている。
 普段とは別人のように近寄らせないオーラを放つ天乃に藤方も目を奪われる。どこか神聖な雰囲気を漂わせる彼に見惚れた。
 志応と藤方は整理が得意なので仕分けと訂正、更に必要な資料を書き込む作業をして、小林は新條、久保と白熱した討論をしている。
 秀慈はと言えば眼鏡をかけて(仕事中だけかけるらしい)ずっとパソコンに向かいっ放しである。時折電話を挟んでは眉根を寄せていた。


「…終わりーっ」


 天乃が印刷ボタンを押して背伸びする。印刷が終わったものを秀慈に渡し息をついた。少し疲れの色は見えるものの、それほどへばってはいないようだ。

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