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「―――呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン、です」
「し、失礼しますっ!」
「失礼します」


 天乃と志応が粗方のやり方を教えてもらい仕事に専念していると藤方、森、小林が室内に入ってきた。逸早く気付いた志応が秀慈を呼ぶ。


「会長様、臨時補佐が来ましたよ」
「ああ、すまない」


 秀慈はパソコンから顔を上げてドアを見た。藤方が森林コンビを引き連れてペコリと頭を下げる。


「幹部の藤方です。それと新隊員の森と小林です」
「俺は一宮だ。忙しい中悪いな。詳細は新條に聞いてくれ」
「「「はい」」」


 天乃が提案したのは隊の中の優秀な者を集めるのはどうか、というものだった。志応は早速秀慈に話し許可をもらって携帯で藤方と取り合ったのだ。幹部十人の中で一番上に立つ藤方なら選出出来るだろうと考えての人選である。

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