「耳」
「耳?あ、ほんとだ」
都は自分に猫耳がついていることに気づいて首を傾げる。
「なんでだろ」
「とりあえず服を着ろ」
「あ、僕裸じゃん」
今気づいた都は峰に渡された服をとりあえず着る。が、しかし。
「べろべろだ」
「…それしかねぇ」
「いや、うん。僕が小さいことがよく分かったよ」
袖は有り余っているし、ズボンはブカブカどころか腰で支えきれずに落ちてしまい意味がない。仕方なく都はズボンを脱いで上だけになった。
「下スースーするなぁ…」
都はムムッと眉を寄せて上のシャツの裾を引っ張る。
「…状況を説明してくれ」
何故ギャルゲみたいになっているのだろうか。猫耳+尻尾に彼氏(?)のブカブカシャツ。峰は無表情のまま都に言った。
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