03



―――ガチャリ


「穴場発見?」


 頭上に広がるのは青い空。燦々とした太陽がちょいと眩しい。お気づきの方もいるだろうが、一応言いますと僕in屋上であります!
 誰もいないし、快適快適。おし、暫くは此処を定位置にしよーっと。そうしようそうしよう。
 あ、チャイム鳴った。次は昼休みか。


「うーん、ご飯食べるの面倒くさいなぁ」


 ちなみに同じ理由で朝も食べてない。昨日は晩だけ友人Aに食べさせられたんだよ。


「おいこら」


 面倒臭いって言ってるのにさ。本当無理やり食べさせられて途中吐くかと思ったよー。


「おい」
「ん?」


 振り向けばそこには不良様が。不良だけど、不良様はなんかカッコイイ。僕の苦手な部類じゃあ無さそう。基本絡まれるの面倒だから不良は嫌いなんだけどね。


「お前飯は」
「んー?」


 めし?メシ?あ、ご飯?


「めんどいからいらないのですよぉ」


 そう言えば不良様はすっごい不機嫌な顔になった。

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