32 フェチ×8



「お兄ちゃんは嫌味なほど格好良いよな」


 っ!?おおお俺今何を言った!?ちょ、この年でお兄ちゃんとか俺、どんだけぇ!!?
 そのことについては兄貴も驚いたらしい。珍しく目を丸めていたが、すぐに蕩けるような笑みを浮かべる。


「やっぱお前、イイな」
「え、んんっ!」


 え、いや、うん。口を口で塞がれました。つまりマウストゥーマウス。っええええええええええ!!!?


「んぅ〜〜〜っっ!!」


 何で兄貴が俺にキスしてんのお!?俺、弟!アンタは兄貴!近親相姦は駄目、絶対!!


「っちょ、兄貴、何してっんむ!」
「黙っとけ」


 キス(しかもディープ)続行中。誰か助けてぇぇええ!!


―――ガラッ


「失礼…」


 あ。見 ら れ た ☆しかも一番見られたくない、硬派な男前の代名詞、佐々木陸先輩に!!


「兄貴の馬鹿ああ!!!!」


 頭突きしてから大事なトコロを蹴ってみた。ハンッ!そこで悶えとけ。罰だ、罰。

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