「お兄ちゃんは嫌味なほど格好良いよな」
っ!?おおお俺今何を言った!?ちょ、この年でお兄ちゃんとか俺、どんだけぇ!!?
そのことについては兄貴も驚いたらしい。珍しく目を丸めていたが、すぐに蕩けるような笑みを浮かべる。
「やっぱお前、イイな」
「え、んんっ!」
え、いや、うん。口を口で塞がれました。つまりマウストゥーマウス。っええええええええええ!!!?
「んぅ〜〜〜っっ!!」
何で兄貴が俺にキスしてんのお!?俺、弟!アンタは兄貴!近親相姦は駄目、絶対!!
「っちょ、兄貴、何してっんむ!」
「黙っとけ」
キス(しかもディープ)続行中。誰か助けてぇぇええ!!
―――ガラッ
「失礼…」
あ。見 ら れ た ☆しかも一番見られたくない、硬派な男前の代名詞、佐々木陸先輩に!!
「兄貴の馬鹿ああ!!!!」
頭突きしてから大事なトコロを蹴ってみた。ハンッ!そこで悶えとけ。罰だ、罰。
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