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「とりあえず吐いてもらおうか。最近の出来事を隠さず全て」


 ニッコリと微笑む兄貴は凄く綺麗だ。女の子が相手だったら恐らくコロッとフォーリンラブだろう。でもな、よく見て。完全に目が据わっているから!!


「いや、俺ちょっと…」
「逃げる訳ないよな?」
「はい☆」


 駄目だった。超怖かった。涙目だもん俺。泣かないよ、だって俺男の子だもん☆(事実泣いたらそれはそれは楽しそうな兄貴が魔王の如く追い討ちをかけてくるからな)


「かくかくしかじかってなことがありました!」
「よし、死ぬか?」
「スミマセンデシタ」


 ちょっとふざけたら背筋がゾッとしました。うん、ゴメンナサイ。謝りますので、ちゃんと一から話すのでその笑顔やめてクダサイ。怖いデス。


「―――…ということがありまして」
「…へぇ。とりあえずソイツら殺りに行くか」
「だだだ駄目!」


 立ち上がろうとする兄貴の腰に必死に引っ付く。アイツら変態だけどイイ奴だから!(…多分)←


「チッ、仕方無ぇなァ」
「!ありがとぉ〜」


 止めることに成功したらしい。良かったー。俺はふにゃりと頬を緩めた。


「相変わらずお前は本当に可愛いな」


 なっ!男が可愛いとか言われて嬉しくない。っつか格好良いって言ってほしい!…と反論しようと思ったものの、俺を見つめる兄貴の瞳が酷く優しいものだから、何も言えずに口を噤んだ。

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