「ふぁあ」 疲れたせいで異様に重い瞼。そのまま青い空から暗闇に視界を閉ざした。―――ふわり、まどろむ意識の中で、誰かに撫でられているような気がして不思議に思う。俺はその心地良さに襲いくる眠気に抗って瞼を開けようとする。「―――おはよう」「ぉ、はよぉ、ございます…?」「まだ寝惚けてるのかな?」「んー」 誰かが何か言っているのか分からないが、その声が低くも高くもない不思議なくらい快いもので、更に眠気を誘う。頑張ってはいるのだが、やはり眠い。うっすらと開けた目が自然と閉じていく。 prev next ▼