24 フェチ×6



 ほいほい。えぇと、昼の出来事(いっそのこと黒歴史でいいよ)により精神をすり減らされた俺は現在噴水前のベンチに寝転がってます。ああ、別にサボりとかじゃないけどな。普通に放課後だよ。
 ここに来るまで苦労した。もう、そりゃものすごおく。四人ともなんか野獣の目してたし、ギラギラしてたし!
 しかも何故か会長が教室に来やがって、池田と山下は意気揚々と殴りかかるわ、太一と委員長のオーラはドス黒いわ。その五人に挟まれた俺は泣きそうになりながらとりあえず池田と山下を必死に止めた。
 そこで終われば良かったんだけどあんのバ会長が!


『あ゛あ!?なんで俺以外の痕がついてんだよ!?』


 お前がつけなきゃ俺は無事だったさ!コンチクショウ!!至上最強に馬鹿なバ会長が話を蒸し返したせいで四人の眼力が一気に強まりました、まる。
 とりあえず、クラスメイトの皆巻き込んでゴメン。そこからは殴り合いに発展(流石に俺も止められなかった)し、太一と委員長はそれはそれはイイ笑顔で毒舌を撒き散らしながら殴ってた。
 …委員長って人殴ったりするんだぁ。現実逃避に走った俺は逃げていくクラスメイトの後ろ姿を見ながら、「あ、今逃げたらいいんじゃね?」となり、うん、まあ逃げた。バレないようにコッソリとな。
 今回は珍しく誰にも声をかけられずに俺は逃走。寮に帰っても押しかけられたら困るな、と思い至り現在。ベンチでマイナスイオンを感じてます。

prev next

 



top
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -