17



「いひゃい」
「ふんっ」
「おい、イチャイチャすんなよ」
「山下?」
「おう、はよ」
「おはよ」


 なんとなく太一を睨んでいたようにも思えるが、爽やかに挨拶してくる山下がそれを掻き消した。


「今日もイイ足してんな」


 前 言 撤 回 ☆
 どこが爽やかだどこが。もうどうしようもない状況にああ、今日も疲れるんだな、と本日二回目の遠い目をする。無事に一日を終えることが出来なさそうで、俺は溜息をついた。何回溜息をつかせれば気が済むのやら。


「坂井の髪ってツヤツヤしてて指通りいいよなぁ」
「りょーの手は女の子顔負けなんだよぉ」「坂井の足は程よく筋肉がついててイイ感じだ、肌触りもいいし」
「はぁ?山下お前触ったのかよぉ」
「当然」
「チッ、俺なんかりょおの手舐めたもんねぇ」
「僕は髪の毛にキスしたけどね」
「俺なんか爪先にキスさせてもらったし!」
「誰かとめてぇ(泣)」


 本当にもうどうしろと言うんだ!

prev next

 



top
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -