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【契約は成立。あとは四精霊と契約をなさい】
【じゃあ私も指輪をあげるわね】


 シルフがエメラルドが埋め込まれた指輪を右手の薬指へとはめさせた。続いてノームが琥珀の埋め込まれたそれを同じく右手の薬指に。


【時にシルフ。ウンディーネとサラマンダーは何処に】
【あら王様。ウンディーネならそこに、サラマンダーなら上にいますよ】
【はい、ここにおりますわ】


 しとやかな美しい美人が唐突に現れて海ににこりと笑んだ。淡い藍色の髪と瞳が白い肌に映える女性である。


【わたくしは水の精ウンディーネ。わたくしも名において貴方に誓いましょう】


 そして右手の中指にサファイアの指輪を。


【我はサラマンダー。火の精だ】


 熱風を巻き起こして現れたのは不敵な笑みが似合う美男子。有無を言わせず同じく右手の中指にルビーの指輪をはめ込む。その時点で海はされるがままで、呆然としていた。

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