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「噛まれたのはその風紀にですからぁ」
「は!?」
「あははー…」
「ちょ、お前!!?」


 混乱する保険医萌え。と、唯は心の奥底で呟いてみる。そして相変わらず慌てる保険医。


「風紀の誰だ!?」
「いいんちょー」
「はぁぁあああ!!?おま、どういった経路でっ」
「いっやぁ、あははは」


 笑って誤魔化そうとするが、逃げられなかった。


「言え」
「えぇぇ」
「言え!」
「……………はぁい」


 たっぷり貯めて息と共に返事を返した。


「なんか噛まれました。以上!」
「以上!じゃねぇよ。言えっつーの」


 バシリと頭をはたかれる。


「ちっ」
「舌打ちすんじゃねぇ」
「はぁ」


 唯は渋々口を開く。


「キスマーク見られて、そこを噛まれました。これでいいですかぁ?」
「誰にされたキスマークだ」
「…かいちょーですよぉ」


 早々に諦めた唯は両手を挙げた。

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