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 ぐちゃぐちゃになった頭の中を整理しようと必死になるが、考えれば考えるほど分からなくなる。無意識に唯の細い指は首筋に持っていかれ、そこに触れた瞬間全てを自覚した。
 カァっと一気に顔は赤くなる。両手で口を押さえ、湧き上がる何かを堪える。


 うぁぁぁあああ!な、なに、え、どうしたらいいんですかこれは!!ひぃぃっ!何で俺にやるんですかぁっ!っそうゆーのはそこらへんの受けにやれぇっ!!!


 暫くその場で悶えていた唯は、アッサリと開き直り立ち上がった。


「…うん、忘れましょう。それがいいです」


 一つ頷くと、唯は寮に帰ろうと足を踏み出した。
 その後、唯は寮へと帰ると、何も考えずベッドに突っ伏した。
 明日生徒会室には行かなくてはいけないのだろうか、とか、仕事は大丈夫だろうか、とか、会ったらどんな顔をすればいいのだろうか、などと悶々と考えている内にいつしか眠りの世界へと引きずり込まれていった。

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