10



「参りました。貴方についていきましょう」
「俺はjokerはいらないと言っただろう」


 jokerは…否、水名静は諦めたように溜息を吐く。


「…もう、分かりましたから。いい加減離してくださいよ」
「敬語」
「はいはい。分かったから離して」


 ようやく手に入れた獲物を離すわけが無いだろう?本能で焦がれた存在を抱きしめる。


―――やっと俺のモノになったな。


 なあ、知っているか?お前は俺のモノだが、俺はあの夜に会ったあの瞬間からお前のモノになったのだ。


 離す気は更々無い。


end.

prev next

 



top
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -