07



「…分かりました。援助しましょう」
「報酬は俺特製スイーツ食い放題だからな」
「シフォンケーキとティラミスと抹茶プリンが良いです」
「幾らでも作ってやるから」
「本当ですか!じゃあ」
「待て待て、後でメモして持ってこい」
「了解しました!」


 やったー!黒羽さんの手作りお菓子ですっ!
 黒羽さんはこう見えてお菓子作りが趣味な乙メンなんですよ。それについて知っているのは僕だけですが。
 べ、別に釣られてる訳じゃないですよ?ただ甘いものに目がないだけです!(それを物で釣られると世間一般は言う)


「安いやつだな、空月」
「黒羽さんのお菓子は安くないです」


 きっぱりはっきり「(`・ω・´)キリッ」と即答したら、何故か黒羽さんは顔を赤く染めました。照れているんでしょうか?じっと見つめていると、黒羽さんは僕の視線に気付いて片手で顔を覆いながら目線を逸らしました。


「見んな」
「今のって照れるとこですかね?」


 そんなことを言われたら逆にガン見したくなるじゃないですか。思うだけでなく行動に移し、黒羽さんを下から覗き込みながら聞くと、僕の頭をガッと掴んできました。アイアンクローですか、痛いです。

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