08



「言われたことねぇから仕方無いだろう!」
「それを人は逆ギレと言うんですよ…いたたたたっ!」


 あれ、何だかデジャヴ。涼介君といい、黒羽さんといい、どうしてバイオレンスな方が多いのでしょう。男だから少なからずバイオレンス要素はあるでしょうけど、それを僕に向けないでほしいです。


「だって美味しいんですから、事実を言ったまでです」


 やっと離してくれました。掴まれたところ絶対赤くなってると思います。…この筋肉馬鹿め。涙目になりながら睨めば、黒羽さんに再びアイアンクローされました。


「照れ方がバイオレンスですよ黒羽さん!」
「空月が悪い!」


 ああもう頭蓋骨凹むじゃないですか!掴まれたとこを摩りながら溜息をつきました。
 黒羽さんはツンデレなんですかね。ツンツンじゃないですか。デレ見たことないです。


「好きな奴に褒められたら誰だって照れるだろうが」
「デレ!?ちょいと黒羽さん本音ダダ漏れですよ」
「あ、口が滑った」


 爆弾発言ですよー。嫌われてはないと思っていましたが、まさか好意を寄せられているとは思いませんでした。

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