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「そういやスモーカーはいつまでこっちにいるんだ?今日にでも帰っちまうわけじゃねぇんだろ?」




久しぶりに再会した幼馴染は相変わらず笑顔が絶えない奴だった。



おかえり、と優しく迎え入れてくれるその姿にあぁやっと帰ってこれたんだなと一息ついている自分がいる

予定を訪ねてきたあいつにまだ暫くは滞在する旨を伝えると良かった、と心底嬉しそうにはしゃいでいてその姿はガキの頃から変わらなくてついフッと笑ってしまった。




「じゃあ、俺ん家で飯でもどうだ?久しぶりに会えたんだ、お前に話したい事いっぱいあるし。そうだ、折角だしヒナさんやたしぎちゃんも誘って皆んなで食べよう。それがいい!じゃあうんとご馳走用意しなきゃな〜」
久しぶりに集まる知り合い達に心躍らせるマリアを他所にスモーカーの眉間には段々とシワが寄って渋い顔をして何か言いたげな様子だ。
それを見てマリアは首を傾げてどうしたんだよと尋ねてみると不満気な言葉が返ってきた

「・・・おいマリア、まだたしぎなら分かる、だがなんでヒナが出てくるんだ。お前あまり面識ないはずだろう。」

「あれ、言ってなかったっけか、俺とヒナさんよくご飯とかお茶とかするくらい仲いいんだぜ?まぁ〜お前G5に行っちゃってたから知らないも当然か。」

「・・・」

「たしぎちゃんとも久しぶりだから話すの楽しみだなぁ〜。」

相変わらず渋い顔をしているスモーカーを横目に俺後で誘ってくるよ、と意気込むマリアを手で制しどうせ後で会うから伝えておくと言えばじゃあ頼むなと言ってくるこいつの顔はそんなに楽しみなのかと思う程に笑顔で緩みきっていて献立でも考えているのだろうか、あーでもないこーでもないとぶつくさ呟いている

面白れぇ顔してるな、と頬をやわく抓ってやると抗議の声が聞こえてきたが気にも止めずに頬から髪へと手を移しゆるくウェーブがかった髪を軽く撫でてやれば抗議の声もだんだんと声が萎んでゆき聞こえてこなくなる。
気を良くしたスモーカーは手に触れる感触をもう少し楽しもうと動かす手を止めようとはしなかったのでマリアが根をあげるまで暫く続いたのだった



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