『番外編』
清なる夜に【4】
もどかしい。
いつものように少し不安だが期待するようなかのこの瞳を見る事が出来ない。
まだ処女だったかのこを初めて抱いてからもう数え切れないほどかのこを抱いてきた。
回数を重ねるごとに反応が良くなるかのこ。
少し乱暴に抱かれることに悦びを感じ始めている。
「濡れてきたぜ。ほんとエロくなったな……お前」
「……エッチじゃないですぅ」
覚醒したのか瞳を宙に彷徨わせたかのこが呟く。
頼りない視線がようやく俺の顔の上で止まった、俺は今にも閉じてしまいそうなかのこの瞳を見つめ指を埋めた。
「あぁっ……」
「気持ちいいのか?」
「んぅっ、気持ちいい……」
かのこの言葉通り体も感じている。
指先に温かいヌメリを感じそれを指先で掬うとまだ奥に隠れている花芯を探った。
「こっちの方がいいんだろ?」
「そこは……ぁ」
「どうして欲しいか言えよ。お前の言うとおりにしてやる」
いつもよりも優しい声で誘導する。
ぐったりしていたかのこの体温がさっきよりも上がっている、伸ばした小さな手は俺のシャツを掴み甘えるように鼻を俺の胸に擦り付けた。
酔ってるかのこも悪くないかもな。
「気持ちいいよぅ……もっとしてぇ、強くぅ」
自分から腰を揺らすかのこ。
酒の力を借りているのかいつもよりも積極的だ。
俺は満足させてやるように指先に力を入れて小刻みに動かすと、花芯は膨らみ始め下着内の温度も湿度も上がって来た。
「眠いんじゃなかったのか?」
愛撫する手を止めて囁く。
意地悪をしているのは分かっている。
「眠いけど……止めちゃやだぁ」
やっぱり酔っているかのこは悪くない、いつもなら嫌だとかダメとかばかりだが全然違う。
媚びるような声を出し、体をくねらせて官能的だ。
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