『番外編』
清なる夜に【3】
「やぁ……ん、眠い……」
「うるせぇよ」
ベッドの上に放り投げるとかのこはイヤイヤと身を捩る。
穿いていたスカートが捲くれ太ももが露わになるのを見て思わず喉を鳴らした。
「なぁ、寝るなよ」
横たわるかのこに覆い被さるようにベッドに上がる。
ネクタイを解いたその手で上着を脱ぎ、ベッドの外へと放り投げた。
「……犯すぜ?」
「だめぇっ、優しくしてぇ」
鼻にかかる声は甘えたように間延びする。
俺を見つめるかのこの瞳はもう期待し始めているのが分かる。
「いつも優しくしてやってるだろ」
「嘘ばっかりぃ……」
「嘘かどうか、今から教えてやるよ」
手際よくかのこの服を脱がし始める。
あっという間に下着姿にしたかのこの肌は熱くほんのりピンク色に染まっている。
それがアルコールのせいだというのは分かっているが、感じている時のかのこにも似ていて妙に色っぽい。
「どうして欲しい?」
かのこを抱きしめるように自分も横たわり囁く。
だが夢の淵を行ったり来たりしているかのこの瞼はフワフワと上下に揺れ、返事は聞こえてこない。
バカが……本当に寝る奴がいるか。
「ほんとに犯すぞ、バカ」
眠ろうとするかのこの肌に触れ脇腹を撫で下着に手を掛けた。
手触り良い素材の下着の中へと手を入れ。柔かな毛を掻き分けさらにその奥へと指を進める。
「かのこ、足開け」
耳元で囁けば不思議とかのこの足が動く。
起きているのか眠っているのか分からない、でもここで止められる余裕はないと体が訴える。
「んっ」
まだ濡れていない秘裂を指で優しく撫でればかのこの口から喘ぎ声が漏れる。
だが瞼は動かない。
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