『番外編』
ネコミミver.white【5】
体勢を入れ替えた陸は麻衣の体に覆い被さると首すじから鎖骨、胸元へと唇を寄せながら移動させていく。
唇で柔らかい胸の感触を味わうと唇を割って赤い舌を出した。
「んぅっ……」
膨らみの頂きをひと舐めすると麻衣は首を仰け反らせた。
麻衣が感じるたびに踊る鈴の音が止む事はない。
陸は麻衣の嬌声と鈴の音が奏でる旋律を指揮しているような気分になった。
麻衣の体のどこに触れればどのような音が出るか熟知している陸は小さなピンク色の頂を口に含む。
「あぁっ……ん」
チリリン。
「こっちはどうなってるかなぁ？」
腰を撫でていた手を滑らせると膝から内股を撫でながらゆっくりと麻衣の足を開かせる。
足の間に手を伸ばすと指先がぬかるみに触れた。
「いっぱい濡れてる……気持ちいい？」
「恥ずかしいから言っちゃ……やぁっ……」
「可愛い声出さないでよ。我慢出来なくなっちゃうじゃん」
悶える麻衣は陸の肩にしがみつく。
陸は目の前で揺れる猫耳を舌で舐めるとぬかるみの奥へと指を進めた。
クチュと音を立てながら陸の指は奥へ奥へと呑み込まれていくように埋まっていく。
「耳は嫌ぁ……舐めないでぇ」
「嘘ばっかり。まだ指しか入れてないのにすごい締め付けてる……」
蜜壷に挿し込まれた指を一本から二本に増やし熱い胎を解すように抜き差しする。
いつもなら熱く深いキスを交わしながら愛撫をする陸だが今日は白い猫耳ばかりを舌先で嬲った。
だが麻衣はいつもより喘ぎ体を熱くしている。
「あーぁ……もう一本手があったら麻衣の事をもっと可愛がってあげられるのに」
陸の右手は足の間で淫らな音を立て左手は柔らかい胸を揉み、唇は白い猫耳を甘噛みを繰り返し舌先でなぞっていた。
愛撫を待つ右胸の頂きが寂しそうに震えるのを見た陸が残念そうに呟く。
「これ以上されたら困っちゃう……」
「気持ち良すぎて？」
拗ねたように尖らせた唇を陸はペロッと舐めて笑う。
からかう陸に麻衣はしがみ付いていた手で陸の後ろ髪を引っ張る。
「そんなに引っ張ったらハゲちゃうよ？」
「ハゲても大好きだから」
悪びれた様子もない陸に麻衣も負けじとニッコリ微笑む。
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