『番外編』
ネコミミver.white【4】

「んっ……ちゅ、んぅ……」

 二人の舌が絡む。

 最初は受け身だった麻衣の舌が陸の動きに応えるように動き始めると二人は互いの体を抱きしめた。

 麻衣の手が陸の背中を撫でるように動く。

 柔らかい手の感触を背中で楽しみながら陸は麻衣の背中に回していた手を移動させた。

「ふぁ……んっ」

 陸の指が猫耳のピンク色の部分に触れる。

 人間で言えば耳の内側に当たる部分になるのだろうか、陸の指がくすぐる様にそこを撫でると麻衣がすぐに反応した。

 目を開けて麻衣の感じている顔を見ながら指を動かす。

「んんぅ……あっ……」

 陸の指の動きに合わせて麻衣が甘い声を出し腰をくねらせる。

 柔らかい下腹部を陸の体に押し付けるように甘える麻衣の体を片手で引き寄せて硬くなり始めた自身を擦り付けた。

「耳……気持ちいいの?」

 唇を離した陸は人間の耳の方に唇を付ける。

 もちろん性感帯の一つに耳があることは知っている、今聞いたのはこっちの耳ではない。

 可愛く動く白い猫耳のことだ。

「信じられないっ……」

 息の上がる麻衣の呟く言葉で十分答えになった。

 陸は麻衣の体を自分の上に乗せた。

 自分の胸の上で複雑な表情をする麻衣の頬を撫でる。

「可愛い、耳感じるならさ……これはどう?」

 頭を起こした陸は白い猫耳の先を軽く噛んだ。

「あぁっ!」

「気持ちいいんだ?」

「だめぇ……あんまり強く噛んじゃ嫌ぁ……」

 舌足らずな声を出す麻衣が胸の上で首を横に振る。

 チリチリと鈴の音がして思わず漏れてしまうというような喘ぎ声が聞こえた。

 陸は背中のなだらかなカーブを指でなぞり白い双丘を手の平で撫でてから柔らかい尻たぶを掴んだ。

「あぁん……掴まないでぇっ」

「どこ触っても感じるの? 麻衣の体はエッチだなぁ」

 腰を捩る麻衣をからかうように陸は耳元でクスクスと笑いかける。

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