『番外編』
やっぱラブもしたいでしょ【5】
クチュクチュという音はさっきよりも大きくなっている。
どっちのものとも分からない大量の蜜を入口でかき混ぜるたびに麻衣の腰がもどかしそうに揺れてさらに突き出される。
「欲しい?」
「陸……お願い……」
「分かんないよ。ちゃんとどうして欲しいか言わなきゃ!」
「……い、入れて?」
「入れるだけでいいの?」
「入れて……突いて? ねっ……も、我慢出来な……いっぱいして?」
麻衣も自分と同じくらい欲しがっているのが嬉しい。
もうこれ以上は自分も無理だと麻衣の腰に手を添えるとそのまま腰を強く引き寄せた。
「あぁっん!」
ひと際甲高い声を上げた麻衣の背中が大きく反って膝が崩れそうになる。
「ちゃんと立って、まだ入れただけでしょ?」
「だって……だってぇ……」
「だってなに?」
イヤイヤと頭を横に振るたびに麻衣の髪が大きく左右に揺れた。
乱れた髪を気にする余裕もないまま、麻衣は首を捻って俺を振り返った。
「陸の…………いつもより、おっきい……」
(クッ……分かっててやってたらお仕置き決定なんだけど!)
思わず暴発しそうになると間一髪食い止めた。
「明日のこともあるし……あんま激しくしてあげたくないって思ってたのに……麻衣のバカッ!!」
海の家が最終日の明日は麻衣も朝から一緒に行く約束をしていた。
きっと忙しくなるだろうからと誠さんから裏方での手伝いを頼まれて麻衣が心良く引き受けたからだ。
朝も早いし一日中外に居なくちゃいけないし、今日は早く寝かせてあげたいって思ってたのにこのままじゃ朝になっても離してあげられないかもしれない。
「そんな可愛いこといって……もうっ……ほんとにっ!」
突き立てまま動かなかった腰を激しく動かすと、掻き出された大量の愛蜜がポタポタと廊下を濡らす。
肌と肌がぶつかる音が激しくなるほど強く麻衣の腰を引きながら、自分の腰を押し付けるたびに先端が麻衣の最奥を突き上げるのを感じた。
「あっ……あぁぁ……あん」
「気持ちいい……ヌルヌル、してて……すげぇっ……」
「うぅっん、んっんっ……!」
「もうイキそうなの? 中がビクビクしてる……まだイッちゃだめだよ。俺がイクまで我慢して?」
「あぁ……っ、だめぇっ! 激しくしないでぇ……っ」
もういつでも吐き出せるのに少しでも長くこの快感を味わっていたくて奥歯を噛みしめた。
(いつもより……ずっと締まるっ)
堪え切れなくて腰を掴む手に力が入り、指が麻衣の柔らかい肌にめり込んでいる。
「あぁ……っ、くそっ……」
「陸、陸……陸っ……」
「ダメ、だって……まだ、もっとだよ、もっと気持ち良くなってよっ」
激しい抽送に自分の限界がすぐそこまで来てしまいそうになる。
「こっちも触ってあげる」
このままでは長く持たないと中に埋めたまま腰の動きを止めると手を滑らして麻衣の体の中で一番柔らかい二つの膨らみを掴んだ。
揺らすように柔柔と揉みながら勢いよくブラジャーを上にずらすとプルンと揺れた。
「もうこんなに尖ってるね」
麻衣の背中にぴったり寄りそうように体を倒して、胸の先端の可愛い蕾を指先で転がすと麻衣の中が嬉しそうに蠢いた。
途切れることのない喘ぎ声、もう麻衣の口から止める言葉は聞こえない。
「こっちはどうなってる?」
片手でクニクニと蕾を転がしながら指を肌の上を滑らせるように下ろしていく。
いつもは奥まって姿を現さない可愛らしい花芯はしっかりと芯を持ちすぐに俺の指に居場所を教えてくれた。
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