2010、夏祭り:-one-7


 両手で胸を寄せながら色づく乳首を吸うたびに、麻衣の体が艶かしくうねる。

 互いに裸になって触れ合う肌の熱さにクラクラしてしまう。

「おっぱい舐められるの好き?」

「ふ……っ、気持ちいい……」

 舌先を尖らせて先端をつつくと、麻衣が背中を反らせて可愛く喘ぐ。

 強い愛撫よりも触れるか触れないかの愛撫を続けられることに弱い麻衣の身体、誰よりもそのことを熟知している陸の舌は執拗に胸を責める。

 わざと音を立てて吸い、舌を乳首に巻きつけたかと思うと、白い肌との境を舌先でなぞる。

「そこばっかり……いや……ぁ」

 感じている麻衣の声が泣き声のように変わると、陸はようやく唇を離して喘ぎっぱなしの唇に口付けた。

「どこを触って欲しい?」

 聞くまでもなく、どこか分かっていて胸を揉んでいた手で太ももを撫でる。

 いつもは慎ましやかに閉じられている足が、今は大胆にそして淫猥に開かれている。

 膝の裏から柔らかい内ももを撫で上げる陸の手に応えるように麻衣の腰が動く。

「言って、麻衣」

「ん……、分かってる、でしょ?」

「麻衣の口から聞きたいの。エッチな言葉でおねだりしてよ」

 肝心の場所だけ触れず内ももや足の付け根ばかりを責めていると麻衣が手を伸ばし陸の頭を抱いた。

 頭を抱えるようにして顔を上げた麻衣の唇が陸の耳に触れる。

「……触って」

「だぁめ。もっとちゃんと言って。どこ? 触るだけでいいの?」

 さらに言わせようとすると麻衣は吐息のような溜息を吐いて、少し迷うように口をパクパクさせた。

 本当は今すぐ触れたくてうずうずしている指を抑え込んで、陸は麻衣の口から言葉が出るのを待った。

「お、ま……○こ。陸、の……指で、グチュグチュ、して?」

(合格、っていうかそれ以上)

 潤んだ瞳に消え入りそうな声、火照った手は無意識なのか耳の後ろを撫でている。

「たくさん、してあげる」

 声が掠れてしまうほど欲情していた陸は中指を麻衣の蜜壷へと突き立てた。

「ああぁっ!」

 ぐじゅと音を立てて指を呑み込んだ麻衣は跳ねるように身体を反らせた。

「熱い。柔らかいのに締め付けてくるよ」

 指を動かすと内襞が蠢く感じに陸は目を閉じて息を吐いた。

 麻衣を気持ち良くさせたくて動かしているはずなのに、その指の気持ち良さに昂ぶった屹立が根を上げそうになっている。

(今までこんなことなかったのに……)

 麻衣と出会う前、ベッドを共にした女性は大勢いるけれど、いつも決まった流れですることが多かった。

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