二周年&アンケ座談会【3】
「え……あれぇ、なんか……おかしくね?」
――このサイトに貢献している人物からやはり一言もらうべきだという案が出てな。
「だいたい二周年と言いながら何ヶ月経っていると思っている」
――夏は色々おぬし達も忙しかっただろう、私も色々と手が離せぬ事情があってな。
「あれ……俺は無視? もしもーし」
「まぁ、そうだな。それに……お前にしてはいい仕事したみたいだしな」
――ふっ……おぬしが他人を褒めるなんて珍しいこともあるものじゃ。
「別に褒めてない。いつもよりはマシだったというだけの話だ」
――まぁよいわ。どちらにせよ私も悪い気はしないしな。
「オーーーイ!
俺、いるよね?
ここにいるよね、何この存在を無視したような流れ。
つーかめっちゃ視界に入ってんのに何で視線合わせようとしないの?
どういうこと!?」
「ふん……それで一言でいいのか? 途中で抜けてきたからな、あまり長引くとアイツも辛いだろうしな……まぁ、それならそれで楽しめそうでもあるが」
――何をしている最中だったかはあえて聞かないでおいた方が良さそうじゃな。
「別に話してやるくらい構わん」
――おぬしは構わなくてもかのこが何て言うか……、公表されたら当分引き篭もって出てこなくなるかもしれぬじゃないか。
「俺としてはそれでも構わんがな」
――その間自分で囲うつもりだろう、相変わらず怖い男じゃのう。
「ストーーーーップ!!」
――さっきから五月蝿いのう。少しの間静かにすることも出来ぬのか?
「なんか、おかしいよね?
つーか絶対おかしいだろっ」
――何がおかしい? おかしいのはおぬしの頭じゃないのか?
「おい、面倒な事に巻き込まれるのはごめんだ」
――あぁ……すぐ済ませる。すまんのう。そういうことじゃ……おぬしも少しは空気を読まぬか。
「空気読めてねぇのはお前だろっ!
なんだよ、この流れっ!
あのままいったら挨拶すんのは俺だろ?
なんでこんな目つきの悪いオッサン呼んでんだよっ!」
「オイ……目つきの悪いとは、俺のことか?」
「他に誰がいるんだよ」
「口だけは達者なガキだな。こういう奴は一度痛い目を見ないと分からないか」
「な、なんだよっ!
そんな怖ぇ顔して睨んでも俺は怖くねぇぞ。
それに俺に怪我させてみろ……俺の雇い主が黙ってないぞ、後で泣き入れたって遅いんだからな。
あんたなんかよりおっかねぇ顔してオッサンが出て来ても知らねぇからな」
――はいはい、少し黙ってなさいって。
「ヤクザか?
フッ……そんなもんが怖くてどうやって母親(あの人)と対峙するっていうんだ。
俺を見くびるなよ」
――あーもう、はいはい……二人とも落ち着かぬか。和真も……わざと安い挑発に乗るでない。
「どうも最近、生意気なガキの相手をするのが楽しくてな。アイツの方がもっと単純でからかいがいがあるがな」
――陸も少しは落ち着かぬか。まったく……。
「俺は悪くねぇもん!
だいたいお前がそんな奴を勝手に呼ぶのが悪いんだろ?」
――だがなぁ……貢献している人間に挨拶をというからにはやはり……。
「だーかーらーー!!
それは俺だろ!?」
「ほんとにガキだな……くだらない」
「うるせぇっ!
文句があるなら、これを見ろ、これをっ!!
1396 中塚陸(-one-)
1038 如月和真(意地悪な恋)
ここにハッキリとした証拠があんだろうがっ!」
――ほう、これはまた懐かしいものを。
「この結果から見たって俺がナンバーワンなのは間違いねぇんだっ!
あんたと俺の差は……えっと、三百……三百六、五……」
「358、おまえいくつだ?
引き算も出来ないのか」
――陸……あんた……。
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