『拍手小説』
ぱ4-5

雅樹さんへ
ズバリ!お聞きします!

【好きなキスのシチュエーションは?】

そんな事考えた事ねぇよ。
だいたいするならどこでしたって同じだろ


【それ言ったら元も子もないので、女の子は結構シチュエーションに弱いんですよ?】

例えばどんなのだ?
アイツもそういうのを望んでるのか?
どんなのだよ…海とか…観覧車とかか?


【………もしかして恋愛下手ですか?】

………。
仕方が無いだろ。
10年ずっと女とは無縁の生活送ってきたんだ。


【じゃあ質問変えます。再会の熱い接吻はすませました?】

何でそんなこといちいち報告しなきゃいけねぇんだよ!
お前には関係ねぇだろっ!


【10年経って丸くなったって聞いたんですけどやっぱり変わってない? ってそんな事より…もしかしてもしかして……まだですか?】

ノーコメント。


【あー……してないんだ】

ほっとけよ!
憐れんだ目で見んじゃねぇ!


【まぁまぁ。素直になってキスしたいって言ったらいいじゃないですか】

そんな格好悪いこと言えるかよ。
だいたい俺も日本に戻って来たばかりだし色々と忙しいから…何だ…その…そういう雰囲気にならねぇんだよ。


【やりたくても…手の出し方が分からないと?】

そういう下世話な言い方するな!
ったく…なんだよ。
俺は忙しいんだ、こんな事に付き合ってられるか。


【頑張って下さいね?】

マジでウザイ。

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