『拍手小説』
ぱ3-3

陸さんじゃないからって…
そこまでがっかりした顔することないじゃないっすか。


嫌だ。
俺だって傷つくんすよ。


それじゃあ俺のお願い聞いてくれますか?


やった!
じゃあ…このフルーツ「あーん」ってして!


なんでぇ!
恥ずかしがらなくてもいいじゃん。
早く!


じゃあ今度は俺の番ね?
イチゴでいいっすか?
はい…あーん

美味しい?


なんでそんなに笑ってんすか?


えっ?
あはは…俺だってそういう時だってあるのー!
だからさ…もうちょっと甘えていい?


なにその顔


男は可愛いって言われても嬉しくないっす。
そりゃ陸さんやオーナーと比べたら…だけど俺だって結構イケてると思うんだけどな…


それって褒めてくれてる?


ほんと?
俺すぐ信じちゃうよ?


甘えんぼのところが好きって言ってくれるならさ…
ねぇ…今日は俺と一緒にいてよ。

すっごく甘えたい気分なんだ。

―13―
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