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『対談 悠斗×paco』

『対談 悠斗×paco』

 3月×日 CLUB ONEスタッフルーム
 インタビュアー:paco
 ゲスト:悠斗


ぱ「はい、oneの悠斗くんです」

 恨めしそうな視線を送る悠斗。

ぱ「何やってんの、早く挨拶して」

悠「なんか陸さんの時と扱いが違うんすけど」

ぱ「そぅ?だいたいpacoと対談ですらすごい事なのに何ぜーたく言ってんの?」

悠「って場所だってこんな店の中って…」

誠「…こんな店で悪かったな」

 隅に座っていた誠がボソリと呟いた。

悠「ほ、ほらぁ〜何で俺だけみんなの前でやるんすかぁ」

ぱ「だって場所ないし、誠くんが快く貸してくれるって」

 にっこり笑う誠、その横で手を振る美咲。

悠「絶対嫌がらせだ!こんなのこんなの…」

ぱ「はいはい、気を取り直して…。悠斗くんあてにメール来てますねぇ」

悠「マジで??」

ぱ「“好きです。付き合って下さい”…ってストレートだなぁ」

悠「ありがとう。でも俺はみんなの恋人で居たいから」

ぱ「………。」
誠「…やっちゃったな」
美「…やっちゃったね」

悠「何すかその反応」

 むくれた顔をして三人を眺める悠斗。

ぱ「だって…ねぇ?」

 三人が顔を見合わせている所へ出勤してきた陸が顔を出した。

陸「あれ、何やってんの?」

誠「pacoさんと悠斗の対談だって。お前もこの前やったんだろ」

陸「あー今度は悠斗なんだ。しっかりいじられろよー」

 陸はからかいながら誠の横に腰を下ろして見学する事にしたらしい。

ぱ「あ、そうだ。陸に同じ質問答えてもらおう!」

陸「質問?ま、いーけど」

ぱ「“好きです。付き合って下さい”って言われたらなんて答える?」

 少し考え込む陸、悠斗が真剣な顔でなんて言うのか待っている。

陸「嬉しいよ。でも付き合えない、ごめんね」

悠「ほらっ!!陸さんだって同じじゃないですかー!」

 勝ち誇ったような顔で立ち上がると陸が口を挟む。

陸「続きあるから。」

 悠斗は大人しくまた座った。

陸「でも…お店に来てくれた時には君の事以外は見ないよ。二人の時間は誰に邪魔させないって約束する」

ぱ「( ̄□ ̄;)!!」
誠「勝負あったな」
美「経験?やっぱり才能?」

悠「みんなして何なんですか。だいたい今日は俺のインタビューだってのにどうして口挟むんですか!!」

ぱ「まぁまぁ、なんつーか流れ?」

悠「なんか…もういいっす。」

ぱ「まぁまぁ、そんな事言わずに。そうだ悠斗の好きな女の子のタイプは?」

悠「俺のなんか誰も聞きたいとか思わないっすよ」

ぱ「そんな事ないですよー。って他の二人に聞いても答え想像できるし」

悠「どーせ俺とあの二人じゃ知名度違うし」

ぱ「あーもぅ、うじうじして!はい、じゃあ男性三人にお伺いします。ズバリあなたの好きなタイプは!」

陸「俺は麻衣!」

ぱ「それ…タイプじゃなくて、人だから人!」

陸「麻衣がタイプ!つーか麻衣。麻衣以外考えられないっ…以下略」

ぱ「(…いやもう聞いた私が間違いだった)」

誠「俺は一筋縄ではいかないようないい女」

美「なんでこっち見てんのよ」

ぱ「(…いやこうなる事も分かってたから)」

ぱ「はい、じゃあ悠斗くん。」

悠「俺は…色が白くて目がパチッとしてて唇はちょっとぽてっとした感じで…」

ぱ「(…すげぇ具体的だな)」

悠「笑顔が可愛くて誰にでも優しくて、料理が上手で…」

ぱ「(…ん?これって何だか)」

悠「酒飲むとすげぇ絡んでくるくせにそこがまた可愛くて、泣き顔が思わずキスしたくなるほど可愛くて…」

陸「……おい」

誠「美咲、飯食いに行くかー」

ぱ「(小声)ちょっと!置いてかないでよ!」

誠「セッティングしたのはあんたでしょ。よろしくー」

ぱ「( ̄□ ̄;)!!」

悠「抱きしめたら腕の中にすっぽりと…」

陸「おい、おーいっ!ちょっと待てぃ!」

悠「何すか。」

陸「それタイプじゃないだろ、つーか麻衣だろ!麻衣の事だろっ」

悠「違いますよ。俺のタイプを具体的に言っただけです。」

陸「お前なぁ…。何がキスしたくなるだ、何が腕の中にすっぽりだー!つーか麻衣に触んなっ!」

悠「俺は麻衣さんの事だなんて一言も言ってないっすから」

ぱ「(…これをどうやって私に止めろと)」

陸「往生際が悪いぞっ」

悠「今日は俺が主役だーっ!俺の言いたい事言って何が悪いッ!!」

ぱ、陸「………」

ぱ「(小声)今日のところは引いた方がいいんじゃないかと…」

陸「(小声)あーそうだな。アイツどーしたアレの日か?」

悠「二人でコソコソ何してんすか!」

陸「じゃ、じゃあ…俺時間だから行くわっ」

 慌てて部屋を出て行く陸。

ぱ「あ、あの…じゃあ続きを…」

陸「悪ぃっ、言い忘れた!」

悠「り〜〜く〜〜さーーんっ」

陸「すぐ済むって!えぇっと…。まり、合格おめでとう。後悔しないように毎日を大事にな。ほんとにおめでとう、よく頑張ったな。…つー事でじゃっ」

悠「………」

ぱ「あーなんかおいしいとこ持ってかれちゃった?」

悠「結局…陸さんの株上げただけじゃないっすか」

 辺りに漂う負のオーラ。

ぱ「(あわわわ)そ、そうだ…悠斗からもメッセージを送ったら?」

悠「誰に?」

ぱ「これを読んでくれてるみんなに」

悠「こ、こほん。悠斗です。4月から大学生になる人も社会人になる人も新生活応援してます!!だから俺の事も応援して下さいっ!悠斗くんを主役に!そんな皆さんの熱い声援がこれからのoneを変えて…」

ぱ「えー長くなりそうなので、この辺で。またいつか会いましょう〜」

end


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