入居希望の皆様へ
月鳴ハイツへの入居をご希望頂き誠に有難う御座います。
当アパートに入居するには2つの基準を満たす必要がありますので、以下をご確認ください。
入居資格
1.左手首の痣
左手首に花の形をした痣はありますか?
この痣は人によって異なる花の形をしており、加齢と共に花弁が散るように痣が薄くなっていきます。
2.裁きの胸当ての所持
裁きの胸当てとは、首から下げるための紐がくくりつけられた小さな小箱のことを指します。
蓋を開けると中には2つの窪みがあり、その両方に宝石が埋め込まれています。
…え?1つしか埋まっていない?
おかしいですね、そんなはずはないんですが…
書類捺印
入居資格のご確認、有難う御座いました。
それではこちらの入居希望書類に署名捺印をお願い致します。
最後に
サイン及び捺印を頂き有難う御座いました。
…そうだ、1つお伝えし忘れていたことがありました。
入居条件を満たしている人間は、"月鳴の呪いに取り憑かれた哀れな宿主"と呼ばれます。
25歳の誕生日を終えるまでにこの月鳴ハイツの中で運命の人間と結ばれないと、このアパートの住人も、あなたも、皆死ぬことになっております。
そこのところ、ご了承くださいね。
102号室
遣瀬 咲愛(ヤルセ エマ)
大学入学を直前に控えた学生。
本来存在しないはずの"13人目の呪いの宿主"として月鳴ハイツへとやってきた。
"裁きの胸当て"の石が1つ欠けた状態。
痣の花の種類は不明。射手座。
201号室
日辻 凛凪(ヒツジ リナ)
初めて月鳴ハイツを訪れたエマにアパートや呪いの仕組みを説明した。
ハキハキとしていて頼れる印象を受けるが、どうやら管理人というわけでもなさそうで…?
痣の花の種類はライラック。牡羊座。
206号室
乙女 桔梗
(オトメ キキョウ)
スラリとしたシルエットで落ち着いた性格。
常にユリの癇癪に振り回されているが、彼女を拒絶せず受け入れようとしている。