08/01(Fri):一緒にお風呂に入りたいサボの考察
「ただいまー」
「お帰りサボ…ってわ!!ビシャビシャ!」
「急に降ってきてさー」
「お風呂さっき沸いたから入れるよ!風邪引いちゃう!」
サボの荷物や上着を預かって、ひとまずタオルを渡す。
受け取ったサボは、頭をガシガシと拭きながらふと思いつく。
「一緒に入るか」
「何で!?入らないよ!」
「何でだよ」
「は、恥ずかしいから!」
「…もっと恥ずかしいことしてんのに?」
「バッカ!!」
クスッと笑いつつも、彼女を手招きする。
ちょっと拗ねた表情で近づいた彼女を引き寄せて、腕の中に閉じ込めた。
ビシャビシャの服のまま。
「冷た!!ちょっと!!」
「…なぁ、入ろうぜ」
そっと耳元で囁かれて真っ赤になる彼女に、わざと顔を覗き込んで眉を下げる。
「…そんなイヤ?」
「う…」
イヤ…じゃない…
蚊の鳴くような声で聞こえた言葉に、ニカッと笑うサボ。
ずるいなぁ…と思いながら、サボの濡れたシャツをキュッと握った。