08/01(Fri):キスしたいサボの考察
口紅よりも何よりも、君の唇を染めるのはいつだっておれでありたい。
「あ、あの口紅欲しい」
女優のやってるCMを見てる。
その横で雑誌をめくっていたサボ。
「口紅なんか、いつもつけてないだろ」
「何か女の子っぽくない?色っぽいっていうか」
その言葉に、つい視線が唇にいくサボ。
ぷっくりとした可愛らしい唇に、思わず喉が鳴る。
「淡いピンクもいいけど、真っ赤もいいよね」
真っ赤な唇を思わず想像。
赤くなってしまって顔を隠そうと手で口元を覆う。
「どしたの、サボ」
「あー…いや、なぁ」
「?変なサボ」
笑う彼女に、手が伸びて頬に添える。
「口紅はまた、買ってやるよ」
「え?いいよそんな!自分で買うよ!」
「けど、口紅がいらなくなるぐらいおれが今からキスするから」
それから買うの考えたら?
ニヤリと笑って、そのまま口付けた。