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- ナノ -

 
Date 2016.06.12

変わらないもの



今日は朝から雨が降っていた。
山本の日か、と呟けば、私の彼氏はヘソを曲げた。

「ごめんって、隼人。もう言わない、山本の日とか言わないから」
「るせーって!もうお前黙ってろ!」
「私からすれば隼人に会える日はいつも隼人の日だから。逆に嵐とか中々来ないのが隼人の日とか、嫌だから私」

実は三角座りの膝に顔を埋める隼人がすごく可愛くて、全く反省なんてしてないんだけど。
それでもやっぱり日頃から競い合ってる山本の名前を出すのはまずかったか、なんて思っていたら、不意にガシッと腕を掴まれて、あれよあれよと言う間に隼人の膝の間に落ち着く私の体。
むぎゅむぎゅと抱き着く隼人に、思わず笑みを浮かべて抱きつき返す。

「隼人かわいー」
「黙れアホ」
「ふふー、だいすきー」

真っ赤になりながら、強くなる腕の力に幸せという言葉が浮かんだ。




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ただ単に抱きつく獄寺が書きたかったんだ、そういえば。



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