前の職場を辞める半年前の事です。

ストレスフルで、当時から荒んだ生活送ってて
癒しとかそういうのを異性と過ごすことで
補っていた時代もありました。

俗に言うビッチでした。
とりあえず荒んでいました。

こんなに世の中辛いとは思わなかったよ、つれえよ。働くのつれえわ。みたいな。
寂しくて誰のために働いているのかも分からなくて、
愛されてるっていう感じを表現してくれるなら何でも良かったし誰でも良かったのです。


とうとう人間的にも駄目になりそうなところまできたときに
ある1人の男性と出会いました。

東京にお住いの方だった。
ちなみにボトルメッセージのアプリで知り合ったという。
今思えばあれで出会えたって凄いよなと感心する。


ついに無職になったところで、
その人と会うことになって、そこで付き合いました。

東京の1週間暮らしはなかなかに快適で、
電車に乗らないとどこにも行けないのがとても新鮮。

東京のイメージといえば、でかいビルしかなくて
空気くさくて、人が大勢いるところってイメージだったのですが(田舎者)、
彼が住んでいた街は住宅街が並んでいて
八百屋さんも近くにあった。
ほっこりできる環境があって、いいところだなあと思ったことがある。家賃がばか高いという面以外は。

デートしようと言うので
彼に引っ張られて、とにかく東京をたくさんたくさん回った。
夜の街もまた一段と輝いていて、遅い時間でも人が交差する場面をみてこれこれで良いなあと思った。


手をつないでエスカレーターに降りているときに
何とも言えない暖かくて深い気持ちがなって、
あ、これが俗にいう幸せってやつなんだなあ、と。
前を歩く彼の姿を見て泣きそうになりました。
今まで荒んだ関係しかしてこなかったから
本当に気持ち冷めてたなあと気づいて恥ずかしくなりました。

家で抱き合ったり本当かどうかも分からない好意の言葉投げあってたりするのも、それはそれで楽しかった。
でもこうやって外出て手を繋ぎながら色んなところデートするのも、最高に幸せだなと改めて感じたのでした。
今でもその手を繋ぎながらエスカレーター降りたことは記憶にあります(笑)


最終日のとき。
突然彼に連れられて、人がたくさんたくさんいるところを
よけてよけて歩いた。青色のイルミネーションがまぶしかったと思う。
人ばかり見えて、進んでいるのかどうなのか分からない状態から
抜け出した後にデパートのアクセサリーのところにいました。あれです。4℃。

「俺の我儘だし、好きなの選んでよ」

と言われました。
当時は、ショーケースに入っているアクセサリーにびびってしまい。
だからってこんな高いのところで買うか?!つけれるわけないだろ!と内心ひやっとしていました。
彼が遠距離を凄い気にしていて、普段からつけて欲しいから、と言われて選ばされました。
中で一番可愛いやつを選んだ。
のが、その中で一番高かったのは後から知る。
(デザインやたら可愛いのってほんとお高い)


ちょっと動機は重いのかもしれませんが、
この時私は初めて男性からアクセサリーをもらったのです…。
女性としての価値を高めてくれたような、すごく嬉しい気持ちになったのを覚えています。


明日からまた遠距離になるけれど、会いに行くからと言われ、
会えない期間は毎日ビデオ通話をした。


初めてのアクセサリープレゼントは嬉しすぎて、周りに見せびらかしながら。
1ヶ月後には彼が私のところにきてくれて、数日間を過ごしました。
その次は私が行ったり。

別れたきっかけは本当に些細なことで。

友人に「彼氏が、てことは東京行くの?都会暮らしも楽しそうだけど慣れるまで大変そうだね!」
と言われて、
そういえば将来って私が向こうに?
いや・・・全然考えてないわ、それ・・・

彼からも
会っているときに
「出会ったところはちょっとあれだったけど、
俺は将来のことも考えてりいなと付き合ってる。
りいなも考えてくれてたら嬉しい」
と言われたこともあった。

その時結婚願望の「け」の字もなかったし、
無職って凄い疎外感だったから仕事はやりたかったし
彼からその後に言われた
「結婚したら奥さんには家にいてもらいたい。自分のために料理とかして。あんまり働いてほしくはない方」
と言われたときに
この疎外感を常に味わえって?貴方の為にずっと機嫌うかがいながら生きていくの?私は家政婦か。
と思ったことがある。


ただ今思えば、そういう考え方はありだと感じるし、
家に居てほしいといいながらも、家でできる副業だってあるし、
婚活していたり、周りの男性の意見聞いても
こういう男性って珍しいよな、とすごく思うんです。


モロモロあって
特に彼と将来は考えてなかったんだけど
考えた時に私のしたいことできないんじゃないかと思って別れた人です。
数か月間でした。






でも今思えば、私のしたかったことって何だろうと思います(笑)
いま転職して働いているけど、また転職をしようとしている。
本当に当時の私のしたいことって何だったんでしょう…。
ちょっと思い出せないんだけども。



本当にその方は私をとても大事にしてくれた方でした。
ただのメッセージアプリから知り合っただけなのに
手を繋ぎながら歩くってことが凄く幸せことだって
改めて教えてくれた人で。

あと、頭良いというのか、
私の複雑な性格をよく分かってくれてたところが非常に付き合いやすかった方です。
当時も良い人だと思ってたけど、
今は考え方もちょっと変わってきたのかなあ。
本当に優しくて良い人だし、あの人なら将来考えられたかもって
思えるなあ。
あの時の私は凄く未熟で、見る目が本当に無かったのだと。
でももしかしたら、知り合って間もない人だし
深く知るにつれて、実は…てところもあったのかもしれません。












なんていうのを
部屋の掃除してきたら
当時の指輪が出てきたから思い出しました。

彼と出会って以降、荒んだ行為は一切していません。とてもとてもとても馬鹿らしくなりました。
女性たるもの、易々と己の身をさしだすべからず。彼はそんな人でしたね。


指輪はもう手元においておく必要はないので、売ります。断捨離。



2018/09/16 16:24 (0)
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