町へ向かう道中。ふと視線を感じ後ろを盗み見ると、こちらをじっと見つめるルークとアニスの目線があった。
「なんだ?」
「さぁ。何を考えているんでしょうかね」
並んで隣を歩いていたジェイドも気付いていたようで、しかしあまり気に止めていない様子だ。
「変なことじゃなければいいんだが…」
「期待するだけ無駄というものですよ」
なかなか酷なことを言ってのける。
「ははは。酷いなだん、なぁぁ!?」
急に背後から真下へ引かれ、言葉が途切れて上擦った。
何事かと振り返ると、しゃがみこむ短い赤髪が覗く。
「…ルーク、お前、何やってるんだ?」
「ん」
「いや「ん」じゃなくてな…」
困惑し隣の彼に助けを求めて目線をやると、そちらはそちらで似たような状況が出来上がっていた。
「大佐ひらひら〜♪」
「ミュウ〜♪」
「…楽しそうですね」
ジェイドの肩口から下がっている軍服の一部。その片方をアニスが掴み自分でバサバサと動かし、ミュウはぶら下がって楽しげに揺れている。
「ルーク、アニス!あなたたち何をやっているのですか?」
「……かわいい…」
見かねたナタリアが間に入る。
ティアはというと、上機嫌に鼻歌(?)を歌っているミュウに釘付けだ。
「ずっと後ろから見てたんだけどよ、ガイとジェイドの服が気になって」
「二人ともヒラヒラーってしてるんだもん。ヒラヒラーって」
なんともくだらない理由である。
「そんなことかい…」
「よく気付きますね、そんなとこに」
ふぅと溜め息をこぼし前を向き直す。
しかしそんな背中には青い聖獣がいまだにみゅうみゅうと鳴きながら下がったままだ。
「…ぷっ」
「……ミュウ、かわいい…」
「……ティア?早くミュウを回収してください。でないと今夜のお夕飯になってしまいますよ〜」
真っ青になったティアが急いで引き剥がし、ティアの腕のなかでミュウは縮こまり震えている。
「冗談に決まってるでしょう」
「ジェイド目が…」
「あんた、一度しっかりと鏡見たほうがいいぞ」
この後、ルークとなぜかガイに色んな意味で雷が落ちた。
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HALさんへ贈ります!
2500hitリクエストでした。
「ガイとジェイドが贔屓されてる日常的光景」
とのことでしたが…これ日常…?
マルクト組の服のとんがったとこが似てるな〜と前から思っていたもので(笑)
ルークが短髪なのになんで徒歩なの?とかスルーしてくださいませww←
こんなものですが、受け取ってください
リクエストありがとうございました!
HALさんのみ持ち帰り可。
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