気分転換にラントの花畑に行ってみた。
花畑以上にお花畑な風景が広がっていた。



「ヒューバート、はい。」
「これは花冠ですね。…って、僕にですか!?」
「うん」
「シェリアへのプレゼントの間違いでは」
「ううん。私がヒューバートにあげたかったの」
「そうですか…。あ、ありがとうございます、ソフィ」
「どういたしましてヒューバート」

ラントの花畑の中央。そこには娘のように可愛がっている少女ソフィと、可愛がるを別の意味に置き換えて可愛がっている最愛の弟ヒューバートの二人が、座りこんで花遊びをしていた。
といっても、主に花をいじってるのはソフィでヒューバートはそれを見ているだけのようだった。

ソフィからの贈り物に、皆と同様彼女に弱いヒューバートはぎこちない笑みを見せながらも自ら頭を差し出し、花の冠をふわりとかぶった。

「ヒューバート、似合ってる」
「そう言われましても…僕は男ですから、似合うというのはちょっと…」

青の髪に白やピンクの花。
このコントラストはとても合っているし、もっとも、ソフィの言うとおりヒューバートに純粋に似合っている。
まるで…

「およめさんみたい」
「!!」
「な…っ!?」

いきなりの言葉にヒューバートは顔を赤くして固まった。
ソフィの感想はそう、俺が思ったこととまったく同じ。

「じゃあ花婿が必要だよな」
「にっ、兄さん!?」
「アスベル!」

振り向いたヒューバートはさらに顔を赤くさせ、かなりの速さで花冠をとってしまった。

「なんでとっちゃうんだ?せっかく似合ってたのに」
「にあっ…兄さんまで言うんですか!?」

わたわたと反論してくるヒューバートを反論ごとぎゅっと抱き込むと、ソフィに向き合い言う。

「ソフィ、いいか?」
「なに、アスベル?」
「これからヒューバートに、冠をかぶせちゃいけない」
「なんで?」

こてんと首をかしげたソフィは、俺の腕の中にいるヒューバートを見る。
当のヒューバートはというと、もがいていたものの俺の言葉が気になったのか、大人しく耳を傾けている。

「それはな」

お婿さんの役目だから、だよ。








(誰がお婿さんですかっ!)
(俺)(アスベル)
(ソフィまで!?)







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青黒美眼さんとの相互記念として書かせていただきました!

アスヒュでソフィに嫉妬する兄…というリクエストでしたが、これちゃんと嫉妬してますかね?^q^
お花にまみれる二人はアスベルにとって目の保養になったと思います←

こんなものですがどうぞ受け取ってください!
相互ありがとうございました

青黒美眼さんのみお持ち帰り可。


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